絶対王政から立憲君主制へ
第1次世界大戦とその後の世界恐慌はタイにも深刻な経済不況をもたらします。1932年6月24日、王族専制政治への不満が募る中、ヨーロッパで民主思想を学んだ軍人によりクーデターが起き、絶対王政から立憲君主制へと移行します。同年12月10日に憲法も発布されています。民主主義の名の下に立憲君主制となった後も政権は軍部によって掌握されます。
国の周囲を4カ国によって囲まれ、数々の侵略行為の歴史的背景から、タイの政治における軍部の力は元々強かったといえるでしょう。立憲君主制が施行されて以来、文民政権は誕生してもすぐに軍部によるクーデターで潰されてしまいました。